2020年7月2日木曜日

Prisoner's Dilemmaの歴史

ゲーム理論で「囚人のジレンマ」というのがある
自分勝手に行動をとる方が得策か 互いに協力し合った方が得策かの選択肢のジレンマである

生物の遺伝子はSelfish=利己 と Altruism=利他とで構成されているという
生物は魚でも動物でも一見、利己的な行動をとっているように見えても長い目で見ると相互に利他的結果に収束して行くパターンが見られる またその逆もある。

前投稿のサピエンスは生物のうち人類だけを切り取った遺伝子の歴史でもあるというのが私の感想である。生物体は遺伝子の乗り物である。少しずつ少しずつジレンマを繰り返しながら乗り物を替えて進化をしていく。 

そして人間は生物の中では一番大きい脳を獲得するに至る。太古の狩猟・採集時代から農耕時代へ進み、文字が生まれ数学が生まれ、そして貨幣が生まれた。商業が発展し産業も発展した。電子マネーのお陰で人間の活動は10人程度の群れから始まり、グローバルと言われるまでに大きくなった。

ホモ・デウスの時代では人工頭脳が生まれた。まだ人間の頭脳には勝てないがチェスや将棋のようなゲームの世界では既に人間を凌駕している。人間の体にチップを埋めるだけで普通の女性がランボーのような戦士に変身させることも可能だと言う。

アルゴリズム AIなどのテクノロジーはこれから飛躍的に発展していく。
それらの技術は政治を始め、あらゆる分野で利用されて行くだろうと考えられている。
(著者のユヴァル・ハラリ氏が注意をしなければならない点はここだと指摘している)

この五十年で先進国の人の寿命は2倍ほど長くなっている。
これから上記テクノロジーを駆使することで、人間の体を構成するパーツ交換や再生により人間の寿命の限界は更に伸びて行くと言われている。もしかしたら人工を含めた頭脳の発達が身体を捨てる時代もくるかもしれない。
それらが人間に幸福をもたらしてくれるとは思えないが・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿