2020年7月25日土曜日

生物 と AI (人工知能)

生物進化の基本メカニズムを考える場合、その形が単純なバクテリアなどの微生物を例にとって見るとわかりやすい。
バクテリアも他の生物と同じようにDNAの自己複製を繰り返しながら増殖する。この時、全く新しい原子は作らずにオリジナルの原子配列パターンのインフォメーションだけをコピーしながら環境に沿って少しずつアレンジしていく。

このような生物の自己複製インフォーメーションは結果として自身の身体=ハードウェアに二つのことを要求する。ひとつは生物としての振る舞い=行動、二つ目はその振る舞いを可能にするハードウェアの設計図だ。

このインフォメーション作りに直接影響を与えるのがその生物が置かれている環境との対話になる。例えば生物が触手のようなセンサーを使って餌のある場所を探しまわる時、もしセンサーと動くための足との間にタイムラグがあったりすると行き過ぎたり戻り過ぎたりの無駄が多くなり、生物として生きていけない。

そこで自己複製する間に環境にマッチするように長い時間をかけて、少しずつその悪いところを改善しながら進化させていく。足の動きが水上に敵するのか陸上に敵するのかを判断することも含めて。

以上が生物進化の基本的な一例であるが、文中の生物の箇所をAIの文字に置き換えて見る。そしてインフォメーションの箇所をソフトウェアの文字に置き換えて見る。
AIは生物のメカニズムが土台になっていることがほのめかされる。

そして更にインフォメーションの意味するところを前投稿の「情報のミーム」で触れた「情報」と同じ意味に置き換えた場合も同様にひとつの文章が成立する。

現在、新型コロナのニュースで「免疫システムの暴走」という言葉がよく使われているが、AIの中ではこの「免疫システムの暴走」は起きないのだろうか。この現象は人間の体の中で良いものと悪いものとが区別できないために起こっているのである。

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