2020年7月4日土曜日

身体の遺伝子  情報のミーム

私たちは遺伝子と聞くと生物の細胞に書きこまれているDNAを連想する。そのDNAが生物の世代間で伝達物資として受け継がれていく生物カテゴリのなかで捉える。

その遺伝子と同じような働きが脳内にも存在するとドーキンス博士は提唱する。それがミーム(Meme)と呼ばれるものだ。つまりミームは身体の遺伝子と同様に書き込まれた情報を複製をしながら増殖し、脳から脳へ伝達していくという情報カテゴリの中で捉えるものだ。(親子間の伝達継承ではなく社会間での伝達になる)

人間の歴史では遺伝子の流れと同様にミームの流れも存在したという考え方である。ミームは音楽、ファッション、映画、文学、政治など文化に作用する人の脳への働きを扱う。

ここで先の投稿で紹介したホモ・デウスで書かれていることを思い出した。
もしミームを人工的に発展させることができたらどうなるのだろうかと。
おそらくそのプラットフォームはAIになると思う。

遺伝子操作の可能性はこれまでもこれからもバイオテクノロジーによって加速的に進化され、していくと思われる。(進化と呼べるかどうかはわからない)
遺伝子操作と同様にミームも人工的にしかも意図を持って進化させていったら人間社会の情報は一体どうなっていくのだろうか。

ユヴァル・ハラリ氏が警鐘を鳴らしているのはこの点かもしれない。

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