ここのところ、原子炉の燃料棒の露出度の公表を見ておりますが、上記3炉の燃料棒が1、5mから2、2mくらいは継続的に露出したままであるようです。所謂空焚きです。本来は冷却水によって全て満たされていなければなりません。露出度でいうとおよそ30%くらいです。しかも制御棒の70%は破損している状態との事です。
特に停止時の発熱量が著しく高いMox燃料を使用しているプルサーマル型の3号炉で2、2mであることが気になります。Mox燃料は中性子線を多く出しますのでウラン燃料と比べて人体に対しての危険度が格段に高いようです。しかし現在のところ、福島原発炉の中でも一番の異常値を示しているのは実は1号機です。
素人考えではあるが露出状態が継続しているという事は溶けているという事だと想像できます。また状況が悪化してきているので発熱量と冷却のバランスをとることも段々と難しくなってきていると思います。もし炉内で臨界が起きている状態で水蒸気爆発を起こしたりするとチェリノブイリ級の事故になりかねないと指摘する専門家もいます。
封じ込めが前提である圧力容器の底は溶けた燃料が溜まった状態で再臨界を起こしている可能性も高いという指摘もある。その懸念が当たっているとすると底部も何れ溶け出すだろう。建屋はご覧の通りであるが、圧力容器も格納容器も破損している可能性が高いといわれています。
そのような理由で常に放射能は大気中に漏れているだろうと想像できます。水の方は低レベル(実は一般的に指す低レベル数値の100倍から1000倍である)の汚染水だけで既に1万1500トンが海へ放流されているが、まだ終了した訳ではないようです。高濃度の汚染水の方はどのくらいの量が流出したかは誰もつかめていないそうです。
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