2011年4月19日火曜日

原子力発電は必要かな?

東電発表の今夏ピーク時の需要電力予測と供給能力を記すと、
ピーク時:55,000,000kw/日
供給能力:50,700,000〜52,000,000kw/日(揚水発電を追加)


これにより、東電から計画停電の「原則不実施」と節電対策への協力のお願いが出ています。


一方、平成21年度エネルギー別発電出力を見ると以下の内訳になっています。


東電のみ
水力発電    : 8,987,000kw
火力発電    :38,189,000kw
原子力発電:17,308,000kw
新エネ発電:         4,000kw
合計             :64,487,000kw


上記合計から原子力発電分を除くと47,179,000kwの供給能力がある事になります。


平成21年度は他社からの
応援受電:12,325,000kwがありました。


仮に東電の原子力発電を全て休止して、応援分を加算すると
47,179,000kw+12,325,000kw=59,504,000kwとなり、原子力発電を加味しなくても夏のピーク時の55,000,000kwを上回っておりますので充分にやっていけるという事になります。


上のように一極集中の首都圏においては夏場のピーク時では他社からの応援で賄うという方法が可能ではないかと思います。


実際にはそう簡単にはいかないかもしれませんが、何かしらの方策をとらない事には、リスクは地方、リターンは首都圏という構図を今後も続けてく訳にはいかないと思います。


それにもう一点加えると、総供給電力の中で原発が占める割合が3割(私の記憶では?)を占めているから、もう原発をやめる訳にはいかないと言っていますが、その割合は原発以外の発電所がフル稼働した状態で計算しておりません。(実際、火力発電など他の発電所は半分くらいしか稼働していないとのことです)


別な言い方をすると原発が稼働している分、他を休ませているのです。原子力の専門家によると国内において原発を除く全ての発電所がフル稼働をした場合にはそれだけで国内の総需要電力を上回ると言われています。


私たちはエネルギーについて、CO2問題と今回のような原発の危険性、更に六ヶ所村に毎年蓄積されている核燃料廃棄物の危険性を総合的に考えて判断しなければならないと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿