2011年4月18日月曜日

放射線量許容値


最近の報道は放射線を受けたときの許容量を増やしている傾向にあると感じる。

報道の中には放射線は体に良いとまで言う人まで出てきた。何がなんだか分からなくなってきたが、恐らくそれは線量が僅かな場合に限った事ではなかろうかと自分の考えを整理した。このような説明は本当に紛らわしい。誤解を生み、間違った理解に人々を落とし込む恐れもある。

今回の原子炉事故も人間の知恵が自然界に勝てなかった事を物語っている。チェリノブイリの報道によると、放射能が人体に与える影響は25年経って始めて判明した事が多いという。

人間はもう少し、自然に対して謙虚になったらどうだろうか。と私は思う。一時的な経済低下を気にしすぎる余り、大局を見誤る事のない様にしたい。

下にBBCの記事の一部を添付する。


People are exposed to around 2mSv of radiation a year from the natural environment.

In the UK, the legal limit for radiation exposure from sources such as nuclear plants for members of the public is 1mSv a year, based on recommendations from the International Commission on Radiological Protection.


この記事によると自然界で人は2ミリシーベルト/年の放射能を受けている。そしてイギリスでは原子炉から出てくる放射能を受ける許容量をICRPが定める1ミリシーベルト/年という数値を採用している。

イギリスでの採用値は中部大学の武田先生が主張されている数値と合致する。

一部の学者が言うには地球上で自然界の放射線量が多い所と少ない所を比較すると1000倍位の開きがあるので許容値の1000倍位は大した事はないと言われても素直に納得できるものではない。

赤道直下の子供達が一日中、浜辺で遊んでいられるからと言って、旅行にきた北欧の子供がそれを真似たら火脹れを起こして寝られない日々が続くだろう。

ことは日焼けではなく、放射線量の問題である。その環境下に適応したDNAが持つ抵抗力というものがあり、抵抗できなかった場合(特に子供、妊婦)
細胞に異変が起き、ガンの発生率が高くなるのである。何より我々はまだ解っていない事が多いという事を認識すべきではないだろうか。

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