2011年4月17日日曜日

2ヶ月後に3万戸の仮設住宅を供給

このニュースの後追い解釈を聞いて呆れてしまいました。
と申しますのは、私自身この記事の発表当時「供給」とは入居可能という意味で捉えていたからです。
被災者の事を考えると2ヶ月をもっと短縮できる方法はないものだろうかと思ったほどです。


しかし、その後の報道によると「供給」とは入居できるのではなく、実は「着工」という意味なのだそうです。
これを聞いた被災者の方々はどれほど落胆されたことだろうか。


着工とは入居できる状態に向けて具体的に行動を起こす工事着手の段階であり、この発表は具体的な行動を起こすまでに2ヶ月を要すると言っていたのです。


これは曖昧な言葉の表現をしてしまったということではないと思います。
供給=入居可能が正であり、なによりこのニュースは被災者に向けたメッセージなのです。
被災された方々は避難生活の苦境から「いつ」脱出できるか、「いつ」まで我慢すれば良いのかに最大の関心があります。


被災者の現状を熟知した上で着工までの準備に2ヶ月を要するスケジューリングを善しとする意識も問題であると思いますが、被災者が我慢しながら待っておられる中で、このような言葉あそびをするというのはひどすぎると思います。


ではどうして敢てこのような表現をしてしまったのでしょうか。
私は期間を短縮して見せようとした意思が働いていたのではないかと見ております。


このような意思は一方の原発事故の実態(3月20日前後でレベル7と判明)と報道内容(直ちには人体に影響ない)との大変大きな食違いを見せた意思と無関係ではないと思います。

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