2025年8月14日木曜日

絡合

 絡合というのは群れを形成している中にあって、その群れに存在する目に見えない相関関係と理解していた

その絡合を英語で言うとEntanglementと聞いた時は少し驚いた なんで?

Entanglementというのは直訳すると「もつれ」である

そういえば絡合には絡むという文字が入っている それには気が付かなかった

絡合は具体的には「イワシの群れ」「ヌーの群れ」とかに代表されるように生き物が群れていて共存している状態を指す

カンパチがイワシの群れに突撃した時にイワシの群れはその群れを形成している形を一瞬崩すがまた形はまたすぐ元に戻る この時、個々のイワシに意思の伝達は行われていない(と思う) これが冒頭に書いた目に見えない相関関係である

では 絡合はなんでEntanglementと英訳されるかというと「量子のもつれ」を指しているからであると説明されたが、まだまだ理解できていない

量子というのは我々の周りに遍く存在している ニュートンの万有引力もまだ最終的には物が落ちることについて解明できていないとされている「物体はなぜ落ちる」のかもこの物の周りに存在する量子によって将来的には解明できるのかもしれないと言われている(そうだ)

この量子のもつれによって遠く距離を隔てている物質間の情報を瞬時に伝えることができるともされている 何年か前にホモサピエンスという本の中でユーヴァル・ハラリ教授がミームというのに言及されていたのをこのブログの中でも取り上げたことがる 音楽とか耳で伝わる情報が遠く離れてる地域間で同時発生的に生まれることがある 音楽だけではなく知識についてもそうである

人間で言うと第六感とかデジャヴュなんかもその量子のもつれに関係しているのではないかと推測する カンパチに襲われたイワシはこの量子のもつれでお互いに連絡し合っているのか、それとも群れそのものが量子の中では一つの生き物として存在するのかはわからない ある地域で木の実の実りが悪いと別の地域でも動物の出生率が下がると言われる現象もこれに関係していると考えられる

絡合の概念が量子のもつれに関係しているとは驚いた Entanglementと言うそうだ

お盆に酒饅頭


最近は酒饅頭をよく作る 

お盆でもあるしお供えもしよう

見た目はあまり良くないがふんわり感も良いし酒の風味も香ってなかなか旨い

カルカンも近々試してみたいと思っている


2025年8月10日日曜日

7月30日 双六岳

 

今日の予定は三俣山荘を出発した後、先ず三俣蓮華岳に登りそこから稜線歩きを続け双六岳に登頂する
お昼前には双六小屋に到着するのでそこで昼食をとる予定だ
その後、弓折乗越までの稜線歩きを経て鏡平小屋まで行く そこが今回最後の小屋泊となる

写真は三俣蓮華岳下の巻道との分岐点から稜線を見上げたところである これから稜線まで登り三俣蓮華岳に登頂する

三俣蓮華岳頂上 2023年に登頂してからの2年ぶりだ
手前に昨日に登った祖父岳、その奥に一昨日に登った水晶岳、左側にあるのは薬師岳だ
薬師岳の手前に見えるなだらかな台地が雲の平となる

三俣蓮華岳から撮影
2023年に登った黒部五郎岳が見える 手前のコルに黒部五郎小屋があるがここからは見えない


双六岳登頂 2860m
ここでカメラのバッテリー残量がなくなる
交換しようとザックを探したがない 家に置き忘れたか

これから双六台地へ降りて台地の稜線を槍ヶ岳に向かって歩くコースが控えている
登山者の間では「天空の滑走路」と呼ばれ有名なコースだ 
下図のような感じ

やっぱり写真を撮りたいので、登山道脇でザックをひっくり返してバッテリーを探してみたがない どこかの小屋で落したか、或いは家に置き忘れたか(正解は家に置き忘れた)

この後、双六小屋まで降りて五目ラーメンを食べる
そこを出発して2時過ぎには鏡平小屋に到着 そこで宇治金時かき氷で体を冷やす

翌7月31日は5時半に小屋を出発して新穂高ロープウェイバス停に9時半頃に到着し下山終了
中崎山荘で温泉に浸る このお湯は好きだ 夏でもゆっくり入ることができた

飛騨高山行きのバスの時間があるのでここでゆっくりとお昼をとる時間的余裕がない
ロープウェイ駅舎内のラーメンを食べ、バスに乗り込む

高山で何か旨いものを食べようと思って探してみたが木曜日の2時過ぎ、どこも休みだ 仕方なく駅の立ち食いのようなところでうどんとおにぎりを食う 高速バスに乗り込み名古屋駅に着いたのが5時半過ぎ 中部空港駅行きのホームに着いて発車時刻までの15分の間にホーム内にある吉野家で牛丼を食う 本当は名古屋の味噌カツとか食いたかったな

空港の搭乗口に着いた時は搭乗が既に始まっていた 搭乗口に着いてから15分後に飛行機は離陸した
慌ただしい帰路だったが2025年の登山はこれで全て無事終了した



2025年8月9日土曜日

7月29日 祖父岳

 

水晶小屋を出発をして祖父岳に向かう途中
左端の山が鷲羽岳、右端が祖父岳、真ん中がワリモ北岳
手前の窪んだところが昨日弁当を食べたところ
これからワリモ北をトラバースした後、岩苔乗越に降る


昨日 熊が出没した辺りに雷鳥の親子が遊んでいた 親鳥の手前に雛鳥が2羽
熊なら緊張が走るがこういう光景は疲れを癒してくれるので歓迎だ

ワリモ北分岐 ここを降れば岩苔乗越だ

岩苔乗越で少し休憩し、水とナッツ類で体の補給を行った後、祖父岳を登り始める
ミヤマダイコンソウの花だと思う 足を止めてくれる

続いてチングルマ 歩が進まない

祖父岳登山の中途から撮影
正面の山が三俣蓮華岳 左に途切れているのが鷲羽岳 右に途切れているのが祖父岳
左手前から鷲羽岳と祖父岳とからなる沢が黒部源流である
鷲羽岳と三俣蓮華岳とのコルに三俣山荘が小さく見える 今晩の宿だ
これから祖父岳登頂の後、そのまま反対方向へ降り雪渓が見える辺りを下り黒部源流に降りるつもりだ

またまた チングルマの花畑に足を止められた
小さく残っている雪渓が消えた後、新しいチングルマが花を咲かせる
秋までに花を咲かせることができるのだろうか

チングルマの花畑

左が鷲羽岳 正面に槍ヶ岳が霞んで見える
その手前が明日の帰り道である三俣蓮華岳から双六岳に至る稜線 明日はこの稜線を歩く



祖父岳頂上
後ろに槍ヶ岳そして笠ヶ岳が見える
祖父岳頂上は平たい台地となっており、北アルプスの山々が360度のパノラマで楽しめる

祖父岳からの眺望

2023年は右端の更に右にある太郎平小屋から北ノ俣岳を経由して正面の黒部五郎岳、そして左端のコルにある黒部五郎小屋まで1日で走破した その時は小屋にたどり着く前からもうヘトヘトになっていた

ヘトヘトの原因はシャリバテだったと思う 弁当を作ってもらわず携行した食料を食うつもりだったのだが小屋到着時間を気にしてそれを食わずに歩きながらお菓子を食べただけだった そのことが原因で夕方近くになるともう体を動かすことができなくなるほどだった

今回はその時の教訓があったので食糧補給には気を遣った

後ろに水晶岳が見える
祖父岳は2825mの山 登りやすく眺望がよく 自然が豊かだ

雲の平と山荘が眼下に見下ろせる 後ろには薬師岳 良い山だ

祖父岳から雲の平と黒部源流方面との分岐まで降り黒部源流方面へのコースをとる
ちょうど分岐のところでカルフォルニアからきた若い女性に会った

彼女はジャーナリストのようであった 雲の平山荘に2週間滞在して登山者へのインタビューを続けていると言っていた 登山と環境についてインタビューをしたいと申し入れがあり、時間はあったので引き受けた 30分ほどだった インタビュー内容は何かに載せると言っていたが雑誌なのかネットなのかはわからなかった

彼女と握手をして別れ、しばらく歩いていると先ほど降りてきた祖父岳の斜面にチングルマの花畑が現れた

鷲羽岳 ワリモ岳 その手前の沢=黒部源流 
ここから急な下り坂が始まる 2023年の際には登りだった 辛かった記憶はまだ残っている

黒部源流 幸いに濡れずに渡渉ができた
2023年の時も水嵩はこの程度だったと思う

この谷から20mくらい高いところの登山道に熊の糞があった 成獣のものだったが今日のものではなかった この後どこだかは忘れたが子熊の糞も見た それは新しくその日のものであった

三俣山荘
ここで昼飯を食う 13時くらいだったかな
今日の山行は終了
ビールを飲みたいが飲むと寝てしまう 寝ると夜が眠れない コーラでガマン

2025年8月8日金曜日

夜明けの水晶岳

 

朝4時に起きて水晶小屋の周りが白み始めるまで待ってから水晶岳に向かう
白み始めるまで待ったのは熊との出会いを避けるためだ
小屋から水晶岳までは40分のコースタイムだがちょうどその時間で行けた 朝のうちは調子が良い
水晶岳2986m 今回の目的地であり折り返しポイントでもある

水晶岳を通り過ぎると赤牛岳に向かう そして読売新道を通り黒部ダム最深部にある奥黒部ヒュッテに向かうコースがあるが、このコースは余程の体力自信と健脚が要求されるコースだ

遠くの朝靄に霞むのが槍ヶ岳と穂高連峰(左)と笠ヶ岳(右)だ
中央の高い山が鷲羽岳 その右の山脈が三俣蓮華岳から双六岳そして西釜尾根へと続き槍ヶ岳へ到達する 今立っている場所から槍ヶ岳へそして穂高連峰へと登山コースは続く


反対側の日本海側を望むと手前の水晶岳北峰から赤牛岳へ向かうルートが見える
ずっと遠くに霞んで見えるのが立山連峰で高い山がおそらく雄山だろう

水晶岳からの下山途中に谷に向かう急峻な斜面を撮ったつもりだが写真では急峻さは伝わってこない このような登山道で足を外したらひとたまりもない

イブキジャコウソウという花だろうか

これから小屋へ帰り朝食を済ませザックを背負い帰路につく
槍ヶ岳 鷲羽岳 良い眺め

小屋を後にする前にテラスから望む裏銀座コースの野口五郎岳方面に別れの挨拶をする

水晶岳を望む最後のシーン 2023年に雲の平山荘を後にした早朝に振り返り見上げた時に見えた朝陽に浮かび上がったシルエットが今見えている稜線である

昨日に弁当を食ったのは写真中央のコル辺り
そこに出没した熊に出会すこともなかったことに感謝の意
今日はここから岩苔乗越へ降り、そこから祖父岳に向かう

祖父岳に向かう際にザックをデポしようかと思ったがそのまま祖父岳を反対側へおり、前回たどったコースに合流し、そこから黒部源流に下り三俣山荘へ向かうコースに決めた
時間はたっぷりとある 天気も良い ゆっくりと行こう










2025年8月3日日曜日

7月28日 鷲羽岳から水晶小屋

 

鷲羽岳山頂からこれより進むことになる水晶岳を望む 水晶岳頂上に登るのは今日は体力的に無理だろう 明日早朝がよかろう
右端の高い山が水晶岳 遠くの正面に見えるのは薬師岳 相変わらず堂々とした山容だ 人間もこうありたいものだ
中間の左側の山で雪渓が見えるのが祖父岳 ここは前回では体力的に断念した山なので今回は登ってみたい 前回とは山の反対側からのアプローチとなるがそれは明日帰りのコースとなる 今日は行かない

チシマギキョウとおそらくシコタンソウだろうと思う センブリの花に似ている

鷲羽岳から岩苔乗越に至る途中にあるワリモ岳 そこの頂上である 
遠くから見ると少し登りにくい山かなという印象を受けたが実際はそうでもなかった

ワリモ岳を降りたこの辺りがワリモ北分岐である
ワリモ北分岐を左に降りると岩苔乗越 そしてその近くに高天原へ降りていくルートがある

中央の高い山が水晶岳であり、小屋はその二つ手前のなだらかな隆起の稜線沿いにある そこが今日の目的地だ
とても綺麗な景色が続いている 

写真左の高い尾根筋に水晶小屋がある
そこから右へルートを取ると真砂岳 野口五郎岳 烏帽子岳と繋がる 頂上の白い頂が野口五郎岳である 少し荒々しいルート印象を受ける



雪渓が残っている山が祖父岳である 写真を撮っている位置から降りて祖父岳とのコルになっているところが岩苔乗越となる ここは鷲羽岳方面、祖父岳及び雲の平方面、黒部源流方面そして水晶小屋方面への分岐点となる要所である ただしワリモ北からは岩苔乗越まで降りずともそのまま水晶岳に続いているので降りずにこのまま歩を進めることにする

この辺りで弁当にしたいが今はまだ急斜面をトラバースしている最中だ 弁当を食っている時に地震の揺れがあれば大きな岩が上から降ってきそうな場所だ もう少し落ち着いた場所まで歩こう(後で小屋で聞いた話では弁当を食った場所はこの日クマが目撃された場所であることを知った 山には落ち着ける場所などないということだ)

熊から弁当を奪われることなく無事に水晶小屋に着いた
小屋には野口五郎岳方面へ向かってテラスが設えてある
この小屋は稜線上に位置し、台風の時は風速70m/sの風が吹いてくるそうだ

この小屋は過去に完成間近に2度その風にやられ2回とも全崩壊している
今の小屋は3度目の建築だそうだ

稜線沿いにあるため湧水が出てこない 水は全て雨水を溜めて濾過している
登山中に飲む水は沸かさずに飲むのでできれば濾過水は敬遠したい
明日は三俣山荘で補給できるので足りない分の500mlのペットボトルを1本だけ買ったら500円だった













7月28日鷲羽岳

 
朝4時 双六小屋からの朝焼け 北アルプス表銀座 大天井岳方面の景色
昨夜の雨は止んだ 今日の天気は良さそうだ
これから朝食を済ませてから5時には小屋を後にする

小屋から双六岳へ登る峰の斜面を20分ほど登ると分岐点を示す道標がある
双六岳へのルート それを回避して三俣蓮華岳に至る中道コース そしてその両方を回避する巻道コースとがある
行きは巻道を選択する 帰りに三俣蓮華岳から双六岳に至る尾根筋をとるつもりだ

鷲羽岳が近くに見えてきた その左奥に今日の目的地である水晶小屋のある水晶岳も見えてきた
手前のコルに三俣山荘があるが写真では見えていない


チングルマの花が朝日を浴びている (写真上)
この花が今咲いているということはこのエリアが他よりも雪解けが遅れたということだ

逆に綿毛になっている場所は他より早い時期に雪解けが始まったところである(写真下)
チングルマは花を咲かせた後綿毛に変る 小さなエリアの中でも花が咲いているところと綿毛になっているところとが混在する それはその場所の雪解け時期に直接関係している

2023年に登った三俣蓮華岳が近づいてきた
今立っている場所は三俣蓮華岳へ至る巻道ルートの途中である 綺麗な景色が続いている 道は多少のアップダウンはあるものの然程の高低差はない この辺りで朝7時くらいだ 8時過ぎには三俣山荘へ到着できるだろう
ここは巻道ルートの終点 三俣蓮華岳へ登る分岐点でもある 先ほどの三つのルートが合流するポイントである
前回の登山ルートとの接点になる 2年ぶりにここへ来た
三俣蓮華岳へは帰りのルートにするつもりなので帰りはこの稜線を歩いて双六岳に向かうことになる
今日のところは先ずはここから三俣山荘まで下ることにする



ここは鷲羽岳9合目 この辺りから池が見えてくる
ここから頂上までは岩場ルートで足と手を使って登ることになるが難しいルートではない
しかし登山ルートには一歩足を踏み外せば急峻な谷底へまっしぐらのポイントは至る所に潜んでいる 油断やよそ見をして歩くと痛い目にあうことになる

鷲羽岳登頂 標高2,924m am10:30着
ガスが出てきたが雨になることは先ずないだろう
湯俣の谷から吹き上げてくる冷たい風が心地良い
さてここからワリモ岳の稜線を上り下りを繰り返し岩苔乗越まで下ることになる
弁当はどこで食おうか



2025年8月2日土曜日

7月26日 宮崎発→わさび平小屋

 

宮崎空港am7:40発 名古屋中部空港9:00着

名古屋駅10:30発→名鉄高速バス 飛騨高山13:15着

飛騨高山 13;40発→路線バス 新穂高ロープウエイ終点15:30着

新穂高ロープウエイ15:45 →今夜の宿泊先 わさび平小屋へ向かう右俣、左俣と川に沿って緩やかな登り坂を歩くこと1時間半 17:15着

翌日7月27日 am4:00起床 4:30朝食 5;00出発

上の写真は小池新道入り口 ここから登山開始 先ずは鏡平小屋を目指し、その後双六小屋へ向かう

写真は鏡平小屋すぐ手前にある鏡池に映る槍ヶ岳だ
9:00過ぎには鏡池に到着 最後の15分がキツかった
ここまで来ると辺りの景色は開けて穂高連峰が見えてきたがまだまだ山の中腹である
鏡平小屋は下山時の最後の夜に泊まる予定の小屋だ

鏡平小屋で少し休憩をとった後、弓折乗越へ向かう途中に槍ヶ岳と穂高連峰が全貌を表してきた
右端の山はおそらく中岳であろうか
鏡平小屋と鏡池が望める高さまで登ってきた


ここが弓折乗越 ここから稜線歩きとなる
双六岳と笠ヶ岳に向かう稜線登山道との分岐点でもある
双六小屋方面は笠ヶ岳とは反対方向に位置する

昨夜、わさび小屋で夕食をいただいた時に隣に居合わせた人はわさび平小屋近くにある笠新道入り口から笠ヶ岳に挑戦すると言っていたが心臓が破れなかったことを祈りたい その登山道は急登がどこまでも続く登山道で有名である
弓折乗越から1時間ほど稜線歩きを続けると今夜の宿泊先の双六小屋が見えてきた
中央正面奥に見える山が鷲羽岳、その更に奥の雲で頂上が隠れている彼方の山が水晶岳である
小屋の左の峰は双六岳に続く 明日の朝はこの峰を登り途中から分岐して三俣蓮華岳に向かう巻道を選択するつもりでいる

この写真を撮った場所の少し手前にある黒ゆりベンチに腰を降ろしわさび平小屋で作ってもらった弁当をいただいてきた 双六小屋は目と鼻の先、弁当も食った ゆっくり行こうと思っていたが小屋が近づくにつれパラパラと雨が降出してきた レインウェアを着ることなく小屋までたどり着いたが着いて間もなくして雨は本降りになってきた