2022年4月10日日曜日

柏餅


 端午の節句には少し早いが柏餅を造った 私の田舎では旧暦に従うので大概それは入梅している時期になる この餅はやはり五月晴れの下で食うのが良い。

以前に住んでいた由布院では柏の木を其処彼処で見ることができたが私の田舎ではそれらを見かけることはなかった だから田舎では柏餅を包む葉はサルカケ(サルトリイバラ)の葉っぱを使う人が多い 上の写真がそうだ。 

田舎の柏餅の作り方には問題が一つあった それは上新粉を捏ねた後、生地が生の状態でひとつずつ餅を成形し葉に包んでから蒸すことだ この方法だと食べるときに葉っぱが餅にしっかりくっ付いてしまっているので剥がすのにひと苦労する 剥がすうちに終いには餅皮が破れ中からあんこが出てきたりして散々な目に合ったりする おそらく今でもこの餅を食べる前にひと合戦してから食べている人が多いと思う 柏餅を食べているのか破れ饅頭を食べているのかわからなくなる。

正しくは先に軽く捏ねたのを12分ほど蒸し、熱いうちに捏ね直す(火傷するのでしゃもじを使う) その後ひとつずつあんこを入れ成形し葉っぱに包み出来上がりとなる 葉っぱに熱を通さないので快適に剥がすことができる。

上新粉は近くのお百姓さんがうるち米(おそらくヒノヒカリ?)を挽いたものだ 餅だけ食べてもとても旨い ういろうが地元名産の一つだからそのお陰かもしれない。

この出来上がりの写真を見て思うことは葉っぱの形状に合わせた餅の形状になっていないことだ 包む葉っぱを横目で見ながら成形した方がいいかな。



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