2021年3月14日日曜日

坂本龍馬

 彼については司馬遼太郎さんの小説によって脚色されたイメージに影響されているかもしれない。

小説では坂本龍馬の人物の大きさや卓越した能力によって倒幕の道筋をつけた人物として表現されている。

考えてみると土佐藩を脱藩した一介の浪人がどうやって薩摩藩と長州藩との犬猿の仲をとりもち倒幕へ至る重要人物にまで登り詰めることができたのだろうという思いに至る。現在に例えればアルバイトの人間が雇い主の大会社の社長に、対立する一方の大会社と手を組めと意見するようなものである。

それができたのは彼の背後にいる商人グラバーがキー人物となるかもしれない。少なくともグラバーが坂本龍馬を見初めたのはそれなりに彼は人を動かすあるものを備えていたに違いない。

グラバーは国際資本グループの使節であったのではないかと言われている。

ところで明治維新後に起きた日露戦争での日本の戦費借金はつい25年ほど前の1995年あたりにやっと返済が終わったという。おそらくロシアもその返済にそのくらいの時間を要したのだろう。

つまり国際資本は戦争を駆り立て対立する両方に戦争資金を貸し与えることをやっていたようなのだ。それはフランス革命もそうだし、もっと言えば18世紀あたりから現在までの戦争は殆どそういう構図であったかもしれない。

幕末の長崎にいた国際資本のエージェントが坂本龍馬を使い幕府と長州薩摩にそれぞれ武器を売り、画策して戦争を煽った。その構図がそのまま日露戦争へと繋がる。

それと同じことが現在も行われているかもしれない。幕府と長州薩摩とをそのまま資本主義と共産主義の対立とに、或いは宗教間の対立とに置き換えているだけのように思える。その背後には死の商人がいる。

アメリカで今起きていることの背後にはコミンテルンの画策が存在していることは先に書いたがその更なる背後にマッチポンプを仕掛けるグループがいるのかもしれない。

最後に龍馬は中岡慎太郎とともに暗殺された。小説を読み終えた時に個人的な空想で暗殺者は幕府側だろうか薩摩側だろうかと想像したものだが、どちらでもなかったのではないかという思いが今している。

外国エージェントによって日本国を分断されることに我慢ならなかった士族がその手先となっている龍馬を討ったのではないかと思えてきた。


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