2020年9月14日月曜日

宇宙の不思議

138億年前に我々の宇宙はビックバンと共に誕生した。太陽系のことではない、天の川銀河系のことでもない、それら系が付く名前のものは宇宙の極一部の星群に過ぎない。銀河系は太陽系の約33万倍の大きさで、その銀河系の約93万倍が現時点での宇宙全体の大きさになるだろうと言われている。そのようなスケールでの宇宙の誕生のことだ。

ビックバンが起きて以来、宇宙は膨張し続けている。その膨張速度はだいたい光の速さに相当すると言われている。実際に宇宙の端から端までの位置を測定するとその膨張速度は光の速度より速いと言われているが光の速度を超えるものは現在の学問では考慮しないことになっている。アインシュタインの相対性理論はこの宇宙範囲内の物理法則のことだからそれを超えるものについては人知を超えるので今のところわからないのである。

その宇宙の膨張を俯瞰して見ると形としてシャンパングラスのようなシルエットになっていると言う。ビックバンで一瞬爆発した部分がグラスのベース部分でその次に収縮が起きてネックとなり、やがてシャンパンを注ぐ部分が光の速度で広がり始める。それが宇宙の膨張シルエットであるとイメージすると良い。

もっと大きな目で俯瞰して見るとそのシャンパングラスは幾つ存在するのか。それは今のところはわかっていない。例えば一つのシャンパングラスを海に浮かんでいるクラゲに例えるとクラゲ1匹が全宇宙なのか、そうではなくて周りの海には何匹ものクラゲが浮遊しているのかどうかもまだわかっていない。もし複数のクラゲが浮遊していたとしても隣同士のクラゲの間で行き来するのは不可能であるとされている。

我々人類以外の知的生命体の存在はクラゲ1匹の中でさえわかっていないのである。気が遠くなるような昔のどこかで既に超未来的な文明が存在していた可能性もある。それは違うクラゲの中のことかもしれない。しかし地球上の化石のようにその痕跡は残らない。宇宙の終焉の形もまだわかっていない。

地球に関係することで今わかっていることは50億年後には太陽が消滅するということだ。当然その前のどこかで地球は生き物が住める環境を失うことになる。スティーブ・ホーキング博士は太陽の寿命とは関係なく、人類が生存できる環境はあと1000年しかないと言っていたが最終的にはそれを100年に修正した。

ただ人類だけはその間にAIの開発と新しい物理法則を見つけることにより地球を捨てて他の銀河系に移住することが可能かもしれない。

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