2024年8月25日日曜日

パブロフの犬

 釣りに行くと釣れる日と釣れない日がある 当然だ

そこに何の違いがあるのかがわからないから苦労する

陸上の生物は常に腹を空かしている状態でところ構わずに食い物を漁っている 同様に魚もそうなんだろうか 例えば海中に潜っている時によく見かけるブダイの仲間は陸上生物と同様に四六時中、岩に付着している何かを啄んでいる 海苔であったり貝類であったり しかし回遊性の魚などはそうでもない 魚の種類によっては活性度がキーワードになったりする場合がある 

では活性度とは何か 回遊性の魚などはベイトの塊がいる場所では比較的に活性が高くなり 潮流と相まってベイトを見ただけで本能的に涎が出て、時には狂ったように捕食の乱舞が始まったりする これが「なぶら」と呼ばれる現象だ 活性度が極度に高揚している状態だ

潮が動くと魚が動くという話を良く聞く 潮色が悪いと魚も動かないとも聞く 赤潮 青潮などの環境下では魚の食欲はおろか生存までが危ぶまれる このように魚の生態は海中環境に大きく左右されている

仮説を立てて見た 魚の種類によっては腹の空き具合に関わらず海面下の環境がある状態になってくるとパブロフの犬のように反射的に涎が出てくる状態になるのではないか、そうではない場合だと捕食対象が目の前にいても見向きもしなくなるのではないかと 必要条件が整えば魚の活性がいきなり高くなり手当たり次第に捕食してくる 魚たちをそのようにさせる条件が整うと途端にスイッチが入る仕組みが本能的に魚に組み込まれているのではないだろうか

ではそのスイッチは何によって働くのか それがわからない ただ潮流が大きく関係していることは間違いなさそうだ それに水温の影響も大きい それらを軸に幾つかの条件が重なった時にスイッチが入ると言った具合だ

例えば

1.潮流が大きく動いてくる

2.それによって潮色が良くなり、プランクトンも運ばれる

3.そのプランクトンに小魚などのベイトも集まってくる

4.ベイトを捕食する大型魚の時間的な環境要素

などの必要条件が揃えば魚たちは反射的に捕食体勢に入ってくると言った仕組みだ

これからの釣行ではそのスイッチが入る仕組みを探るために先ずは潮流を軸に加算されるべき条件が何であるのかを意識しながら釣りを続けて行くことで何らかのヒントを得るための模索をして行こう

今日は日中の時間帯に潮流が動きそうだったので行って見たが結果はダメだった 潮が効いていたので潮色は良かったが水温が高かったせいかベイトが見られなかった しかし水温が同じでも若し朝まずめの時間帯に潮が動いてくれていれば状況は違っていたのもしれない